新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活様式は大きく変わりました。外出自粛やリモートワークの普及に伴い、オンライン学習が急速に浸透。特にオンライン英会話市場は飛躍的に成長しました。本記事では、コロナ禍におけるオンライン英会話の需要増加について、具体的なデータや影響を受けた業界、そしてその背景にある要因を探ります。
レアジョブの2021年決算説明会資料によると、コロナ禍においてオンライン英会話の利用者数は急激に増加しました。具体的には、2020年の第1四半期と比較して、2021年の第1四半期には利用者数が約30%増加したことが示されています。このデータは、コロナ禍がオンライン英会話市場に与えた影響の大きさを物語っています。
※参照元：【PDF】2021年3月期 第2四半期決算説明会書き起こし | レアジョブ https://www.rarejob.co.jp/wp-content/uploads/2020/11/2021年3月期第2四半期 決算説明会書き起こし.pdf
コロナ禍により、多くの企業がリモートワークを導入しました。これに伴い、Zoomなどを利用したオンライン会議が増加。海外との取引が多い企業では、ビジネス英会話のスキル向上が求められ、オンライン英会話の需要が急増しました。
学校や教育機関が一時的に閉鎖されたことにより、オンラインを通じた英語学習の需要が急増しました。学習指導要領改訂による"小学校での英語必修化"も相なり、多くの親が子どもの英語学習をサポートするために、オンライン英会話を選択するようになりました。
東京五輪を控え、英語習得に対する意識が高まっていた矢先のパンデミック。自宅で過ごす時間が増えたことから、自己啓発の一環として英語学習を始めるケースが増えました。海外に行けない状況下でも、「いつか行けるようになったら」と、未来への希望をモチベーションにする人もいたようです。
旧交を余儀なくされた多くの英会話スクールが、非対面型レッスンの提供を始めました。これにより、従来の対面式レッスンからオンラインレッスンへの移行が進み、オンライン英会話市場はさらに活性化。従来の授業スタイルを維持しつつ、柔軟な学習が可能となりました
コロナ禍がもたらした新たな生活様式に対応するため、オンライン英会話レッスンだけでなく、ライブ配信サービスやAIを用いた英会話アプリの開発・提供が進みました。eラーニング市場全体の成長が加速し、オンライン英会話もその一環として急成長を遂げました。
コロナ禍におけるオンライン英会話の需要増加は、外出規制やリモートワークの普及、教育機関の閉鎖など、さまざまな要因によって引き起こされました。今後も、オンライン英会話は新たな学習スタイルとして定着し、より多様なニーズに応えるサービスが登場することが期待されます。